オ・ス・シ!オ・ス・シ!オ・ス・シ!オ・ス・シ!オ・ス・シ!
今日はお寿司コール。
一年前はラーメンコールだったのに・・・年を取ったものです。
でも本当に、超久々のお寿司。
当たり外れの振り幅が大きいだけに、期待と不安が胸を交錯します。

久居にあります『はましん』。
以前のりとんさん(だったはず)から噂を聞いており、かつ、今号の『凪』(三重のタウン誌)に掲載されていたので、時機到来とばかりに訪れたわけです。
場所は、地元の方にのみわかりやすく言うと、「F1マートの裏」です。
にしても、すし処とは思えない外観・・・。
若干戸惑いつつも、入店。


撮影許可を頂いた親父さん。
チャキチャキの江戸っ子弁です。
聞けば生まれも育ちも関東だそう。
東京の寿司店で修行を積んだ後、築地市場で働き、東京で寿司店を開店。
しかし築地市場で見た伊勢湾産の魚に忘れられず、三重で店を開こうと決意されたのだとか。
うーん。人生波乱万丈ですね。


御献立。
一見のお店では、中くらいよりちょっと上を。
なので『特上すし』を注文。


左上からZ回りに。
●烏賊。
 何烏賊か聞き忘れました。身が薄めですが味は濃く、食感はモッチリというよりサクリ。
 槍烏賊でしょうか。
●まぐろ。
 親父さんこだわりのインドマグロの中とろ。
 これがですね~・・・久々も久々の、大当たり!
 こんなに脂が乗っていて臭みがなく旨みの強いまぐろを頂いたのはいつ以来でしょう。
 うま~・・・。
●赤貝。
 実はM子、赤貝トリ貝などのでかい貝類苦手なんですが・・・。
 初めて「美味しい!」と感じました。
 コリコリではなくサクサクと歯が入り。
 まったく磯臭さを感じず貝の純粋な旨味だけが口内に広がります。
 これはお代わりしても良かったかも。
●穴子。
 ふわふわでありつつ歯応えもあり。ツメに江戸を感じました。
  
『凪』の特集「前ものが旨いすし店」のとおり、可能な限り伊勢湾産のものを使っているそうで、穴子と赤貝は地物。
「目の前で獲れるものが美味しいんだから、嬉しいよねぇ」と親父さん。
確かにそうです。
東京にいると有り得ない事が、こっちでは普通なのが不思議。


アサリのお味噌汁。
このアサリ、大きくて出汁がギッチリでています。
これも地物?
だとすると、今すぐ潮干狩りに行かねば!という気持ち。


こちらも左上からZ回りで。
●カレイ。
 城下カレイです。
 コリッコリで、やや縁側部分も含まれていて、眩暈がするほど美味しいです。
 平目よりもクセがなく、透き通った旨味・・・のようなものを感じます。
●ウニ。
 プリプリツブツブ。やや小振りながら甘く、海苔の味も濃く、ふ・ふ・ふ・・・と微笑みが。
●海老。
 生です。身はやや小さめ(才巻き?)ながら、こちらも噛むほどに味がギュギュッと。
 何でしょう、どんな下処理がされているのかそれとも新鮮だからか、全く臭みがなく。
 海老のいい所だけを味わえます。
●まぐろ。
 最後にもう一度まぐろが登場。
お口の中がまぐろになったところで終了です。
八貫+お味噌汁。
どうでしょう。
高いと思われる方もいるでしょうが、私は大満足です。
こっちに越してきて、初めて江戸前のお寿司をいただけました。
※ちなみにここで言う『江戸前』とは、東京湾で取れた魚という意味でなく、その手法です。
 ネタの切り方だったり、手の入れ方だったり、形であったり。

しかもかなりレベルが高いです。 
なのでつい、


お好み注文。
左上から、
●さば。
 先程まで生だったのを、締め始めた矢先の味。
 外側だけ締まっているものの、中は生。
 鯖好きの私にはたまらない状態。
 しかもこの鯖、まったく「鯖の臭み」を感じないのです。
 いくらでも食べられそうでした。
●春子(カスゴ)。
 真鯛の稚魚です。
 かなり身が柔らかく、身自体も軽い味わい。
 でも、噛むとはんなりとした旨味が漂ってきて、良いです。
●かんぴょう巻き。
 思いっきりワサビが効いてます。
 甘いかんぴょうと辛いワサビ、磯の香りのする海苔に、酢がビシッと効いたシャリ。
 たまりません。
 しかし、かんぴょう巻きを注文する自分に、年を感じました。
 今まで見向きもしなかったのに・・・。
●たまご。
 親父さんが「シメで食べてね」と。
 旨い。でもかなり「甘い」です。
 この店でのデザート代わりとして・・・という出し方らしいです。
・・・何だか今日は熱く語ってしまいましたね。
嬉しかったのです。
ここ三重の地で、江戸前のお寿司が頂けるとは思ってもみなかったので。
黒酢の効いたシャリ、小振りな握り、ツメや煮切りが刷毛でピャッとひと塗りされて出される姿・・・。
すべてが「あー、これこれ!」と言いたくなる江戸前寿司。
そしてチャキチャキの親父さんの江戸っ子トーク。
なのに、出来うる限り地場産。
最高ではありませんか。
ご馳走様でした。[#IMAGE|S58#]
すし処 はましん
住所 津市高茶屋小森町1144
TEL 059-234-0444
営業時間 11:30~13:30
17:00~
定休日 木曜日