姉 has come.
姉を美味しいお店に案内するのが、妹であるM子の使命。
真っ先に連れて来たのは、美杉町に今年6月オープンした『日本料理 朔』。
実は私は先に1度お邪魔し、大感激!
その様子は『ゲンキ3ネット』の『那須→津市美杉町に移住の料理人が作る、和食をベースにした「イマ・ココ料理」。 できることなら誰にも教えたくない、隠れ家レストラン『朔』』を、ぜひご覧ください。
というわけで、私は2度めの訪問です。
この日は相当暑かったのですが、美杉まで来るとさすがに少し涼しさが。
さらに屋根から水が滴るようになっていて、晴れているのに雨のような不思議な気分を味わえます。
まずは梅酵素と紫蘇のジュース。
すっきりとした甘さと酸味に、胃がぐるぐる活動し始めるのを感じます。
お腹すいた!!
前菜。
まるで一幅の絵のようです。
思わず感嘆の声が上がります。
うおお、痛恨のぶれ。
スイカといちじく、ゴールドトマト、リコッタチーズにクルミとブルーベリー。
そして鹿肉のソーセージ。
いちじくなどの旬の果物、トマトも美味しく。
鹿肉のソーセージが圧巻です。
これは普通の豚のソーセージなどより、味がみっしりとしていて好みです。
枝豆は丹生の俣にある家田農園さんの黒豆。
小粒ながら、甘くしみじみと美味しいです。
とうもろこしの茶碗蒸し。
中にはとうもろこしの粒粒、上にはオクラの餡。
冷たくてプルプルです。
上に乗ったとうもろこしが、北海道で食べたのと同じくらい甘い!
真ん中のシークワーサーが、柚子胡椒的な刺激があり、これまた舌が変わって良いです。
紀伊長島産のサザエしぐれと、オクラ・大葉・茗荷・生姜・ネギのゼリー寄せ。
上には赤ウニが。
旨味の濃い赤ウニを、あっさりとした薬味たちが心地よく受けとめています。
これは身体が喜ぶ一品です。
そしてエボ鯛の握り。
エボ鯛というと、焼き物や干物のイメージがあり、生でいただくのは初めて。
噛むとシャキシャキと、魚では体験したことのない食感に、クセのある旨味がじんわりと。
これは美味しいです!
食べ終わった後も口の中に風味が残る、不思議な魚です。
前回はアマゴでしたが、この日は、朝、鮎が届いたそうです。
遠火でじっくり焼いてあり、一瞬干物かと見紛うほど。
しかして口に入れると、外はパリパリ、中はしっとりとした身を味わうことができます。
トマトそうめん・・・なんですが、それだけではすまない味わい。
このトマトソース、酸味が一切なく驚くほどの甘さと深さ!
聞くと、ゴールドトマトとフルーツトマトを使い、菜種油とお味噌と醤油で味付け。
添えられているのは茄子のオランダ煮とマンボウホルモンの唐揚げ。
ホルモンのコッテリ感とソースの甘さがそうめんに絡み、感動するほど美味しいのです。
お皿の後ろ側で見えませんが、茄子のオランダ煮もトロトロで、これまたソースとそうめんに良く馴染みます。
食べ終わりたくない・・・と思ったほどですが、この量が丁度良いのでしょうね。
メインは鹿肉のロースト。
この鹿を味わうためだけに、ここまで来る価値があります。
いや、他の料理ももちろん食べたいのですが。
この日は雄鹿の背ロース、前足、後ろ足の3部位。
正直どれがどれだかわかりませんが、味の違いはかなりあります。
が、間違いなく言えるのは、まったく臭みがなく、素晴らしく熟成された旨味がのっているということ。
ジビエが苦手な人にこそ、ぜひ食べて欲しいです。
付け合せの万願寺唐辛子、ヤングコーンなども炭火で焼かれ、ほっくり焼きあがっています。
自家製の不耕起栽培米を土釜で炊いたご飯。
そりゃあもう、これだけで甘いです!
1杯めは真っ白いご飯を。
2杯目は、こちらのお焦げ付きご飯。
お焦げを噛みしめるとシャクシャクと、おせんべいのよう。
それだけきれいに水分が抜けているのです。
お漬物はデフォのぬか漬けとともに、こちらの『クキ漬け』。
芋の茎を漬けた尾鷲の名産で、ほぐしたなまり節と和えていただくのが美味しい食べ方。
なんとも言えない不思議な風味で、これまたご飯が進みます。
デザートは隣の部屋に場所を移し。
お茶は茶摘みから自家製の煎茶。
ほどよく冷えていて、甘みを感じます。
ゼリーは黒砂糖と肉桂風味で、水をそのまま固めたかのような味わい。
食感がゼラチンとも寒天とも違い、重さをまったく感じないのです。
以前にお聞きしたところ、使っているのは『アガー』。
ゼリーや寒天と比べても透明感が高く、食感もその2つの中間なのだそう。
そう言われるとそうなんですが、口に入れた時の感動と言ったら!
是非体感してください!
今回も感動のひとときを過ごすことができました。
姉も料理が供されるごとに、その美しさにため息を。
そして口に入れては、その味を語り合う姉妹。
趣味と感性が同じで良かったです。
ご馳走様でした(*^_^*)
日本料理 朔
住所 津市美杉町八知3541
問合せ TEL 080-6928-3939
営業時間 12:00〜16:30
ランチタイム 12:00〜と13:00〜の2回
カフェタイム 15:00〜(カフェの予約は不要)
定休日 火、水曜日
予算 完全予約制 3,500円のお任せコース
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