M子宅にはエアコンがありません。
今、もの凄く暑いです。
と、いきなり愚痴から始まってしまいましたが。
前を通っている率が激しく高いのに、何故かタイミングが合わなかったお店です。
たまたまランチをお休みしていたり、満席だったり。
かなり満席率の高いお店です。

『kitchen狐吉屋』。
外観といい、何だか宮沢賢治のお話に出てきそうなお店です。
童話的というか、木の器に入ったシチュウが出てきそうと言うか。
とにかく「美味しい匂い」がいたします。


うわあ。
ブランコの椅子です。
噂には聞いていましたが、ますます童話チック。
幸いM子はテーブル席でした。
メルヒェン魂のない者にとっては、少々恥ずかしい気分になりそうです。
ましてM子は、メルヒェンからかけ離れた気質ですので。


メニュ。
どれもこれも美味しそうです。
切れている一番下は、『鶏の唐揚げと小エビのマリネ定食』だったと思います。
全品ドリンク付きで980円。
高いかお値打ちか微妙なライン・・・と思っていたら、


夫注文の『まぐろ山かけとみそかつ定食』です。
一気にお値打ち度up。
大きさの比較が出来ないのが残念ですが、ご飯は2杯分近くあります。味噌汁は豚汁です。
とろろの下には、結構な量のマグロがゴロゴロ隠れています。
しかも旦那いわく「ちゃんと作っている味や」。


M子の『ハンバーグとチキンカツ定食』です。
・・・そろそろお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが。
「ガッツリ肉系」はM子のみです。
意外にも夫はあっさり好きなのです。
でもまあ「みそかつ」には勝てないようで。
いや。個人の嗜好についての考察はさておき。
この、『ハンバーグとチキンカツ定食』もかなりボリューミーです。
ご飯がギッチギチにオムライス型にされていますし、サラダが。
そう。このサラダ、スゴイです。
重いです。軽~い生野菜サラダではなく、ドレッシングと和えて暫く慣らしているためか、水分が出て密度が高いです。
それをこのプレートの1/3ギッチリに積み上げています。
フォークで持つとズッシリするほどです。
あ、いきなりサイドな話に触れてしまいましたが、


もちろん肉部門もガッツリです。
このハンバーグが「お家で作ったハンバーグ」の味がして、外で家のご飯を食べているという不思議な気持ちになります。
肉の味がプレーンなんですよ。色々入れていないというか・・・。
デミソースも市販のを使っているものの、一手間加えて奥深くしています。
全然違うんですけど、何となく『カクタス』を思い出させる味です。
チキンカツは唐揚げ大のが3つ。こちらも下味がしっかり付いていて、良かったです。
あ、あとですね、アイスコーヒーが反芻するくらい美味しかったです。
普段のM子は「夜眠れなくなるから」という理由でコーヒーを飲みませんし、そもそもコーヒーの味がわかりません。
が、たまたま何でか今日アイスコーヒーを注文して飲んでみたら・・・吃驚仰天驚愕。
この旨味は何でしょうか。
表面がクリーム状になっていたので、エスプレッソマシーンで入れて、氷を入れてアイスコーヒーに・・・?
素コーヒーでここまで美味しいと感じたのは初めてでした。
店内の趣味はM子とは違いましたが、通いたくなるお店です。
ご馳走様でした。[#IMAGE|S58#]
Kitchen狐吉屋
住所 津市八町3-4-6
TEL 059-227-5035
営業時間 11:30~14:00(土・日・祝は14:30 ただし月・火は休み)
       17:00~22:00(LO21:30)
定休日 火曜日
ここからは徒然話。
私が三重県が好きなのは、混んでいる店は、かなりの高確率で美味しいからです。
流行や店のつくりに騙されず、確固とした自分の「舌」でお店を判断した結果だからです。
これって意外にも東京では少ないことで。
話題性、デザイン、立地、雑誌等媒体からの受け売り・・・などで、ある程度の人数が寄ってくるので、ハズレ率も高いのです。
そういうものに惑わされず、自分の「舌」を信じる三重の人を、M子は実は尊敬しています。