前回の記事から、若干日にちが経っています。
というのは、この間に愛猫のウニの容態が急変し、数日で旅立ってしまったからです。
そして私が悲しんでいたり落ち込んでいたり弱っていたりすると、夫は必ず、
「美味しいもん食べに連れて行っちゃる」
と言います。
私が食べるのを、知っているからです。
数年前、母が亡くなった時、お葬式前後の数日間、父姉私で気が狂ったように食べまくりました。
どこかリミッターが外れたか、食べることで現実逃避したかったのかもしれません。
そんな私なので、ウニが亡くなった後も、夫の申し出をありがたく受けました。
優しい人です。

で、夫に連れてきてもらったのが、こちら『うなぎ料理川広』。
食べたいものは?と聞かれたら、私は常に『うなぎ』と即答します。


お店からのおすすめメニュ。
『徳利蒸し』は茶碗蒸し的な。
『あらい』は薄く切った鰻を湯通ししたもの。
『鯉のあらい』的な、川魚の食べ方なんでしょうか。


名物の『ひつまぶし』と『うな丼』。
『二段丼』にしても2690円。
三重の底力を感じます。


『うな重』と『定食』。
ちなみに『うな丼』と『うな重』の違いは、器の種類と、ご飯にうなぎのタレを混ぜ込んであるかどうか。
タレをかけただけが『うな重』で、タレを混ぜ込んだのが『うな丼』。
それだけの違いで、品質や量の差は全くないそうです。


『白焼き』3切れは、夫注文『鳥羽』2400円の中の一品です。
全体像が今、手元にないので、メニュ画像を参考にしてくださいませ。
薬味はワサビと醤油と山椒塩。
表面はパリっとしているし身も厚く脂も乗っているのですが、ちょっと川魚独特の臭いがするような。


『鳥羽』のうな重は2切れ。
白焼きと合わせると5切れですが、両方物足りない感じになってしまいますね。
うなぎ好きなら、ここはガツンと、


M子注文の『花(5切)』2400円と、潔くいきたいですね。


一見、『ひつまぶし』的なルックスですが、ちゃんとうな丼。
ご飯にタレがまぶされています。
まんべんなくまぶされているのは良いのですが、その水気のためか、ご飯がかなり柔らかめ。
ご飯粒同士が、ややくっついています。
さらにタレがかなり甘め。
実はお店に到着して、車を降りた瞬間に空気を「甘い!」と感じたほど。
三重は南に行けば行くほど甘くなるので、これがジモティの好みなのかもしれません。
柔らかいご飯を好むのも、南特有なんでしょうか。


意外にも、一番甘くなくて出汁の味を活かしていたのが、『うまき』420円。
鰻は定番の甘めながら、玉子の出汁加減がそれをうまく丸め込み、ちょうど良い塩梅になっていました。
できるなら、お持ち帰りしたかったです。
ウナギの味の評価をしつつ、突然ウニの思い出話が脈絡もなく始まったり・・・。
あの頃の私は、相当鬱陶しかったと思います。
この日だけではなく、ずっと悲しみを共有して付き合ってくれた夫、ありがとう。
そして、ご馳走様でした[#IMAGE|S58#]
うなぎ料理 川広
住所 伊勢市神田久志本町1453-6(伊勢消防署本部斜め前)
TEL 0596-24-5977
営業時間月曜、火曜 
    11:00~14:00ラストオーダー(祝日は夜営業有り)
    水曜日~日曜日 11:00~14:15ラストオーダー
    16:00~20:00ラストオーダー