『キッチン クック』を出てからパールロードを走らせて向かったのは。

 

海のそばに建つ『御宿 The Earth』。
なんと6年ぶりの訪問です。
実は娘が高校に合格した数年前に一度予約をしていたのですが、そのタイミングで夫が人生初のインフルエンザにかかり。
続けて娘にも伝染り。
やむを得ずキャンセルした、悲しい思い出。
なので、今回、、また家族で来られて本当に嬉しかった。

 

ウエルカムドリンクはスパークリングワインと黒豆。
スパークリングワインはフルーティーで、黒豆は中までじんわり甘みがしみて、まろやかな美味しさ。

 

この日のお部屋は『オーシャンスイート』
海を目の前に見ることができます。
テレビの裏が洗面所。

 

夫、ご満悦。
そりゃそうだよね。
目の前海だし。
後ろには露天風呂があるし。
夫が入ったら、とてもお湯が減りました。

 

そして夜。
お待ちかねの夕食です。
前菜は
・茶ぶり生子みぞれ和え(お猪口)
・針魚海老胡瓜手綱巻き
・鰻八幡巻
・諸子甘露煮
・織部百合根
・わらび烏賊
・子持昆布絹田巻
・一寸豆蜜煮
・からすみ大根松葉さし

もうね、どれからいただいて良いかわかりません。
しかも口に入れるもの、すべてが美味しい!!
手綱巻は一口寿司。
三位一体の美味しさ。
お猪口のなまこ、これはハマります。
意外だったのが、娘もこれをたいそう気に入ったこと。
そもそも娘はかなりの偏食で、家にいる頃は苦労したものでした。
しかし最近になって、メキメキ食べられるものが増えています。
昔大嫌いだった木の芽や実山椒も、今では中毒になっているほど。
あ、そんな話は後で良いですね。
諸子。
甘露煮になっていつつ、ちゃんと諸子の風味を主張。
思わず声が出る味わいでした。

 

お造り。
中とろ、鯛、勘八、そして伊勢海老。
しかも伊勢海老、焼霜っています。
これは生と火の通った旨味のいいとこ取り!
中とろ、とろけますよ〜〜〜!

 

吸物。
蛤くず叩き、玉子豆腐、菜種、流し雛真丈、春子椎茸。
蛤が大きくって、火の通りが最高です。
プリップリ。
そしてそのお出汁がしっかりと出ています。

 

黒鮑バター焼。
エリンギ、人参、ズッキーニ、パプリカ、チャービル。
肝のソース。

これ、ホンッットに絶品なんです!!!
歯がいらないんちゃうの、というくらいふっくらとした鮑。
上質なバタの香り。
そして臭みの一切ない、深い肝ソースの味わい。
野菜は地元産なのかな。
どれも味が濃く、ピーマンもズッキーニも甘いです!

 

ここで赤ワインを注文。
『CHÂTEAU.PONTET CANET』
バターのようなコク、さらにベリー系の風味を強く感じます。
めちゃめちゃ美味しく、後日、家用に買ってしまったほど。

 

鰆竹の子養老焼。
帆立貝ポテト焼、いくら、花茗荷、きゃらぶき、めかぶとろろ。
鰆と竹の子がミルフィユ状になっているんですよ。
竹の子に鰆の香りが染み込んで、滅法美味しいです。
帆立貝とポテトは、お代わりしたいくらいでした。

 

この一皿のために赤ワインを注文したと言っても過言ではありません。
牛ロース。
ペコロス、ペティトマト、アスパラ、ブロッコリー、イタリアンパセリ。
和風ソース。

お肉、美味しいいい!
なんだったらソースも必要ないくらい。
野菜の彩りが鮮やかです。
もちろん、味が濃くて美味しい!
どれも絶妙な火の入れ具合で、一番美味しい瞬間です。
玉ねぎの甘いこと!

 

お肉が出てから焚合せって珍しいですね。
若牛蒡信田巻
飯蛸旨煮、木の葉南京、若蕗、桜麩。
これがどれも素材の味を活かしつつ、お出汁も活かしつつで美味しいこと。

 

最後は赤出汁と鯛めし。
鯛めしがけっこうしっかりとした味付け。
美味しくてついついおかわりしました。

 

デザートは二層のレアチーズケーキ。
フルーツもたっぷり添えられていて、ちょうどよい量。

 

こちらでは食事が終わると、お夜食用に包をお持たせしてくれます。

 

素敵でしょう。
さらに。

 

食べきれなかった鯛めしも、お持たせ。
嬉しいです。
こんなに食べ切れない・・・とか言いつつ、娘と二人で全部食べてしまいました。

 

すっかり良い気分。
Barでジンの飲み比べをしました。

朝食に続く。

御宿 The Earth