前回のブログアップが1月25日なので、しょっちゅう行っていると思われそうですが、1ヶ月半くらい開いています。
と、自己弁護。
吹雪の中、山を降りてまいりました。

『やまき』です。
雪が全然ないのが、不思議です。


いきなり、スッポンの生き血。
普通は赤ワインで割るのを、日本酒で割っているので、にごりません。
生臭みもまったくなく、すっきり飲めますよ。


スッポンの卵。
食感は、厚めの皮のイクラを大きくした感じ。
なので、口の中でのはじけ感は「プチッ」ではなく「ブチッ!」。
塩気や甘味などの味自体はあまりないながら、ものすごい濃厚さです。
卵1つで鼻血が出そうな・・・あり余るほどの『栄養』が体内にやってきます。


スッポンの肝をニンニクと胡麻油で。
見た目的に、牛の生肝的な食感を想像していたのですが・・・。
うあっ!
とろける!とろけます!
こんなにしっかりしていそうな見てくれなのに、カワハギの肝とか、そちら系の滑らかなヌルトロ感。
そして血の味が一切なく、自然のものとは思えないほどの・・・ああ、なんて言ったら良いの!?
濃厚で芳醇ながら、飲み込むと潔く、サァッ・・・と消えいく後口。
そして、身体に悪い味がしません。
何て言うのか、フォアグラだと、美味しいけど「身体に悪いな」って味がするでしょ。
でもこれは、身体に馴染んでいく感じがするのです。
ワタシ的には、今までいただいた肝の中で、間違いなくNo.1です。


うふふ。
これ、なーんだ。


横から見たところ。
虎河豚の唐揚げですばい!!
うっはー、めっちゃ身が大きくぶ厚いです!
そして魚とは思えないみっしりむっちりした食感と、噛めば噛むほど出てくる、濃いい河豚の風味。
身の繊維の一本一本から、味が滲み出てきます。


虎河豚白子の土佐醤油焼き。
・・・何これ、最強。
虎河豚の白子の旨味に、土佐醤油の旨味が乗っかって。
なんかもう「バター醤油焼き」的な麻薬的な香りと美味しさ。
カリカリのバケットに乱暴にまぶしてかぶり付いたら、間違いなく美味しかったでしょう・・・!
もう和洋関係なし。
すべての垣根を越えた「美味」。


こちらはシンプルな、虎河豚白子の塩焼き。
これはこれで美味しくてですね。
熱で皮がパンパンに張って、噛むと凶悪なまでに熱々のクリームが!
大きさ的に一口で頬張ると、必ず後悔します・・・が、熱々も美味しさの一つなので、やはりこれが正解なのです。
熱々なのを苦しみつつ楽しんでいると、虎河豚白子独特の風味がふわーんと立ちのぼり・・・。
幸せ。


まる鍋・・・つまり、スッポンのお鍋です。
実はM子は、スッポンが大大大大好物!
しかしスッポンは、調理が拙いと生臭みが出て食べられたものではありません。
なので、一見のお店ではお品書きに載っていても注文したことがなく、ここ『やまき』でも見かけたことがなかったので、今まで注文せず。
が。
こんなに美味しいと知っていたら、毎回注文していましたよ!
・・・ていうくらい美味しい!
身は、例えて言うなら、鶏のセセリ部分にさらにコラーゲンと旨味を足した味わい。
甲羅の端の部分に当たる『エンペラ』は、まさしくコラーゲンのかたまり!
そして身の旨味とコラーゲンが溶け出したスープは、生姜が効いていて、口にすると唇が「ンパッ」となります。
身とエンペラは私一人で完食、スープは娘m子と完飲しました。
(スッポンのおかげか、数日後の今日、気になっていた首まわりとか肩まわりがツヤッツヤに)


鰤蕗味噌焼き。
旬真っ盛りな冬魚、鰤は脂が乗りまくり。
さらに蕗味噌が素晴らしいかったです。
赤味噌に混ぜてあるのは『もろみ味噌』。
お酒の風味が強くて、麦の粒がしっかりしていて、しょっぱめで・・・これだけでお酒のアテにある美味さ。
この粒をつぶして、赤味噌や蕗と和え、鰤にまぶしているのだそう。
これには夫がハマリました。
日本酒にも焼酎にも、ご飯にも合う味です。


ようやく、お造り。
いつもあるので忘れてしまいがちですが、ここの牡丹海老は、是非食べてみて下さい!
ムチコリな歯応えと、身の甘さにノックアウトされますよ。
左の鯖の燻製は香ばしくて甘く、まさしく脂がとろける美味さでした。


そして、この期に及んで注文の、松阪肉の塩焼き。
去年、セシウム関係があり、お品書きから消えていた『松阪肉』の文字。
今年に入ってようやく復活したのを知りつつ、前回訪問時は行きつかず・・・。
そして今回ようやく!


ヒャッホオォォォウゥゥ!な、断面ショー。
表面の焼き目は歯応えがありつつ、中は歯がめり込むほど柔らかく、他の地域の和牛とは比べ物にならないほど脂の旨味が濃く・・・。
ビバ!松阪肉!


〆はいつものごとく、辛味おろし蕎麦。
お蕎麦と海老が大好きで、しかも飲んだ後でさっぱりしたい私のためにあるかのような一品。
これで胃袋と脳みそをクールダウンし、かつ、炭水化物で胃を治めてくれます。
はー・・・めっっちゃ美味しかった・・・。
自分で言うのもアレですが、今回はスペシャル過ぎですね。
この記事を読んだ知り合いから、殴られても文句は言えません。
ご馳走様でした[#IMAGE|S58#]
やまき
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住所 津市乙部2067
TEL 0120-27-6625
営業時間 17:30~21:30くらい
定休日 日曜日