前回、おかげ横丁のあと、『To Be Cotinue』状態で、丸一日放置してしまいました。
その間、ayaokanさん、ここはさん、まめっちさんが、どこに行ったかを予想してくれていたり・・・。
(コメントは後ほどお返しいたします!)
出張やら女王様な母の世話やら・・・忙しいスケジュールをかいくぐって津ぅまで来た姉の、聖地。

『やまき』でございます。
17:30。
ほぼオープンと同時に入店。
もちろんやまきの大将には数日前に、「お姉ちゃんが来るよ!」と伝えてあります。


M子のmyビアグラスと突き出し。
イカとわけぎのぬた。
ちょっと辛子が効いていて、しみじみ美味しい・・・自分の年齢を感じる味です。
ちなみに夫も姉も若い頃は食べられなかったそう。
「ぬた」は、中年への『踏み絵』かもしれませんね。
ここからはしばらく、やまちゃんスペシャル。


は、は、は、鱧の肝です。
これは滅法美味しい!
鰻の肝から川の香りを抜いてコクをさらに足したような・・・まさしく海のフォアグラ!
冷酒と一緒に10個くらい食べたいです。


鱧の卵。
生姜が効いていて、これも日本酒に合いそうです。
でもまだスタートしたばかりなので、日本酒は危険と判断。
ビールでいただきます。
しかし生臭みが全くないので、ビールでも全然OKですに。


鱧落しとと穴子の湯洗い。
・・・関東で食べた鱧と全く違う!
身の繊維がしっかりしていて、歯を押し返すほどブリッとした食感。
そして鼻から抜ける香り・・・たまりまへん。
穴子も薄く脂がのっていて、味が濃くかなり好み。
・・・あああ、つけダレ撮るの忘れた!
梅肉だときつすぎる・・・と、やまちゃん、M子、ゆかり姉の意見が一致したため、特製ダレを作ってくれていたのですよ!
梅ベースに味噌やらなんやら入っていて、やわらかな酸味とほのかな甘味。
すぐさま胡瓜を切ってもらい、付けて食べたら、べらぼうに美味しかったのです!
で、ここからは通常注文。


お造り。
画面一番奥の、タコが・・・!
まだあたたかくって、吸盤部分の「ぬる」と身部分の「こり」の間からタコ汁が溢れ出してきます!


左は鮪・・・鮪???
とろ~んとしているんだけど、トロじゃない・・・口の中で繊維がほどけて、溶けてしまいます。
何なん、これ!?
臭みがなくて旨味しかないので、自信がないのですが、鰹で良いの?
舌なしで申し訳ない!と謝っちゃうほど、混沌としていました。
右のブドウ海老は、一口では納まらない(納めたけど)ほど巨大!
一見柔らかそうなのに、芯がゴリゴリで甘いです。
口中いっぱいに頬張ると、漫画『クッキングパパ』中の、夢中で頬張ってる擬音語「もんぐりもんぐり」という言葉が浮かびます。
何を言っているんでしょう、私。


そして、なんとここで、松阪肉の塩焼です!
いつも最後で注文してしまい、苦しい思いをしていたので、今日こそは!と。


グハッ!!
お肉、美味しすぎ!
溢れ出る肉汁と適度な歯応え・・・どこまでも肉々しく、かつ熟女のような芳醇さ・・・。
皿に溜まった肉汁がもったいないので、一口噛み切るごとに、肉の断面を皿に押し付け、肉汁を染み込ませます。
食べ終わるのがもったいない・・・何ならもう一枚注文しても・・・。
いやいや、それでは後のお楽しみがなくなってしまうし、物足りないくらいが丁度良いんだい!
結論。
これからは松阪肉の塩焼は、中盤で!
ふふふ、まだまだ食べますに。
夫と姉がいるので心強いです。
ちなみにm子はカウンター一番奥の席で、いつものセット(茶碗蒸し・阿波尾鶏塩焼・おにぎり2個)をモフモフ。
背中の煤けたおっさんみたいです。
もちろんこちらのも、松阪肉とか蛸とか、良いところを掠め取っています。


穴子の柳川。
これが予想に反して、汁が甘くない!
出汁の味はしっかりしているのに、すっきりしていて、ゴボウの滋味と穴子の旨味がじっくり染み込んでいます。
しかも熱々。
ご飯にかけて・・・いや、焼酎とともにいただきたいです。
というわけで、飲み物を泡盛のソーダ割りにチェンジ。
何だかエンドレスですね・・・。


ふっふ~ん、コレが何だかわかりますか?
マンゴープリン?と言った方、残念ながら外れです。
これはですね、『冷製肉じゃが』ですに!
かかっているのはニンジンとタマネギのピュレ。
外側がジャガイモで、箸を入れると不思議なほどモチモチとした食感。
で、中は・・・ああああ、また撮るの忘れたああぁ!
牛肉と白瀧とタマネギだったと思います。
牛肉が根菜たちの味を吸い取って、牛肉単体より、ぐっと旨味が増しています。
冷たいのにしっとりとした舌触りは、和牛ならでは。


は、は、は、鱧の押し寿司!
数日前に予約しておいてよかった・・・!!
もうね・・・何て言ったら良いの?
決して濃い味ではなく、むしろ控えめ。
だからこそ鱧の、端麗かつ深い香りと旨味が生きて、さらに木の芽の程よい刺激・・・。
木の芽は香りがきついので、少々苦手だったのですが、この鱧寿司にはないと困ります!
・・・というくらい、相性が良いです。
鱧って夏の魚ですよね。
これは夏の間に、何度でも食べたいです!


もう一品、何かおくん♡
と言ったら出てきました、白子饅頭蟹あんかけ。
出汁の味をストレートに味わえる・・・出汁フェチにはたまりませんよ!
そして白子饅頭はふわふわで中心まで熱々で、軽いのに白子の風味はしっかりしていて。
これは、いついただいても美味しい、鉄板の一品です。
美味しいものでお腹がいっぱになり、幸せのため息をついていたら。


危険なくらい良い香り。
鱧の骨で出汁をひいたお吸い物。
・・・・・・・・・。
もう言葉が出ないというか。
黙ってすすり続けるひととき。
なんて幸運な私たち。
もう、この味を舌に刻んで帰りましょう。
というわけで、夫がシメに食べた『辛みおろし蕎麦』と、やまちゃんが即興で作ってくれた『蕎麦がき入り梅にゅう麺』は、幻といたします。
ご馳走様でした[#IMAGE|S58#]
やまき
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